西陣織の工房見学第1弾☆
なかなか普段は入れない西陣織のバックヤードに
ご案内いただきました。
さすが!!!
すんごい種類の糸たち!!!
西陣一の生産を誇る大光さんです!!!
見た事のない千切り
(機にかかる前の整形された経糸が〝ちきり〟というロールに巻かれたもの)がずらっと。
糸棚には多くの色糸が並んでいます🧵🧵🧵
そして原糸の説明を大光㈱今江社長直々に中国の養蚕の起源をお話いただきました。
伝説では、黄帝の妻
西陵氏が桑の木陰でハーブティーを楽しんでいたら
お茶の器に蚕の繭(まゆ)が落ちてきたとか。
(完全にぎゃー😱😱😱!!!ってなる場面ですね)
あわてて器から取り出そうとすると、
一本の糸がほどけはじめ糸が繰り出される事の発見からだそうです。
このお蚕さんの吐く糸繊維がおよそ3デニール、
これを7本束ねた太さが3×7=21デニールが多く帯では使われ、21中(なか)と表現します。
これを何本撚るかで用途に合わせた糸の太さを調整していきます。
スタッフ一同、
噺家さんのように面白おかしく身振り手振りで説明くださる今江社長にくぎ付けです😳😳😳!!!
早速糸染めの現場へ。猛暑にもかかわらず適度な湿気が必要な糸染め工場は熱気ムンムン😵💫😵💫😵💫
染粉が飛散するので扇風機もかぎられた場所に設置されています。
ここで一日中仕事・・・を想像すると、
頭がクラクラします😵😵😵
とてつもない忍耐力に脱帽です。
その後、染工程を丁寧に細かく説明いただきました。
染める前の絹糸はニカワ質のセリシンというタンパク質に覆われていて光沢はなくゴワゴワした状態。
まずはこれら不純物を石鹸や酵素などの溶液で炊いて取り除き
フィブロインという核の繊維状にする精錬という作業が行われます。
精錬された絹糸にはしなやかさと絹糸特有の光沢が生まれます。
精錬で出た練り汁(石鹸と酵素、セリシン=タンパク質)はアルカリ性なので「なまぐさーい」匂いがします。
いきなり染めると糸が染料をいきなり吸い染ムラが出るのを防ぐため、この練り汁は軟水で薄め、染色機で糸スガになじませでアルカリ性の状態から、95度の液温で少しずつ染めていくそうです。
色の三原色を基本として染色機に酢酸と染料を少しずつ加えながら、
色を浸透さす力のある酸性にしながら、おもいの色に近づけていきます。
今回は手染めではなく機械染めですが染料の配合は
「データ染」ではなく「勘染め」といって
職人さんの長年の熟練と勘に頼る染色法でした。
迷いなく柄杓で一色ずつ染料をすくい混ぜていく様は中華料理の厨房さながら!
まさに〝染技〟ですね✨✨✨✨✨
濡れた状態から乾いた糸の発色を見極めるには相当の経験が必要です。
染め上げられた糸スガは竹の棒で素早く水分をねじり絞ります。
そうすれば、なんとまあ光沢の美しい色糸が染め上げられました。
この手際の良さはまさにラーメン屋で見る職人の麺の湯切りさながら!!!
(さっきから例えがイマイチかな⁇)
確かな職人の技を目の前で見せて頂き感動です😭😭😭!!!
なんてうつくしい。。。(ため息。。。)
このような過酷な環境で職人さんたちの汗と努力でもって成り立つ西陣の分業体制と
職人技の粋を集めて織られる1本の帯の重みをあらためて感じたひと時でした。
神々しい艶やかな色合い。。。✨✨✨
この神々しい美しさは、あの灼熱のジャングルのような暑さの中でこそ生み出される色なのですね。
この日の貴重な体験から、
帯みのりのホームページから、少しでも商品に込められた
西陣織の職人さん達の想いを届けられたらと改めて思いました。
大光株式会社の皆様、
お忙しい中、貴重なお話や体験をさせて頂きまして、
本当にありがとうございました🙏🏻🙏🏻🙏🏻