京都西陣 帯の卸問屋

株式会社 長谷川

カートを見る

インスタグラム

blog

第2回 産地を読み解く勉強会「西陣織工房見学編」vol.2 -洛陽織物の歴史的意匠建造物-

2023.02.03

みなさまこんにちは♪

本日も帯みのりをご覧下さり、

誠にありがとうございます。

 

第2回 産地を読み解く勉強会

「西陣織工房見学編」vol.2

-洛陽織物の歴史的意匠建造物編-のご紹介です。

西陣織の歴史を伝える

京の老舗 洛陽織物

)https://rakuyou.com/

洛陽織物は、天保初年(1840年)の創始の

京都西陣織屈指の老舗の西陣織織元です。

 

京都西陣織の伝統を織り継ぐ工房は

西陣の中心地にあります。

 

古き良き佇まいと

職人文化を伝える京町家の工房奥から、

今日もたゆまず手織の機音が響きます。

 

 

洛陽織物は京町家が会社 そして工房です。

現代的で機能的なビルと較べて

使い勝手が良いとは決して言えません。

 

 

 

 

 

 

ただ、ここには便利さと引き替えに

今失いつつある心の豊かさがあるように感じられ、

またそれは着物や帯を装うことと同じなのでは

と思われます。(洛陽HPより)

 

 

 

 

 

建物は慶応3年創業、

京都市の「歴史的意匠建造物」

に指定されています✨✨✨

 

慶応三年といえば、

「大政奉還」が二条城で行われた年です。

すごい!!!

坂本龍馬が暗殺された年です><

幕末ファンとしては、その情報だけで

ここで何時間も佇むこと可能です(迷惑)

 

 

 

 

品のある

凛とした佇まいが美し過ぎます✨✨✨✨✨

 

手入れの行き届いた木の箪笥の上に

鮮やかなだるまさん。

だるまは、

江戸時代に縁起物として流行ったそうで、

「だるま」の赤色は

魔除け効果があると信じられており、

病気予防などにも使われていたんだとか。

 

それが徐々に変化し、

現在では願い事を叶えてくれる

助けをしてくれる置物として飾られています。

 

 

 

工房の前の綺麗なブルーのめだかさん。

冬だけど、とっても元気🌸

 

次回、いよいよ奥の手織り工房に

入らせて頂きます!!!

 

 

 

続きます!!!

 

 

 

京都 西陣 帯みのり

 

 

第2回 産地を読み解く勉強会「西陣織工房見学編」vol.1 -西陣織会館編-

2023.01.26

みなさまこんにちは♪

本日も帯みのりをご覧下さり、

誠にありがとうございます。

 

原先生の「第2回西陣織工房見学編」vol.1

 

-西陣織会館クイックツアー編-

 

 

10時に皆様と西陣織会館で待ち合わせ、

早速西陣織会館の中を原先生の詳しい解説付きで

クイックツアーして頂きました。

 

 

 

2階の展示コーナーで、

めちゃくちゃラッキーなことに、

綴れ織り(つづれおり)の職人様を見学できました!!!

 

 

綴織(つづれおり)は

正式名称を「西陣爪掻本綴織(つめがきほんつづれおり)」といい、

日本美術織物の最高峰と呼ばれている超絶貴重な技法です。

 

 

 

 

 

「綴機(つづればた)」

という、人の手足のみで操作する織機を使用し、

 

「爪掻(つめがき)」

という伝統的な技法で文様を織り上げ、爪で織る芸術品です。

 

下絵には計算された型紙のような図案はなく、

色・形ともに職人の感性と技に委ねられます。

職人の豊かな感性と高度な技術が注ぎ込まれるため、

世界にひとつだけの作品となります。

 

見えますか???

ギザギザにノコギリみたいになった爪。

 

爪掻本綴織とは、必要な部分の経糸(縦糸)を杼(ひ)ですくい、

ノコギリ状に研いだ爪先で緯糸(横糸)を掻きよせ、

強度が平均になるように「筋立て」という櫛で織り込んでいく技法です。

 

この時、緯糸で経糸を包み込むように織るため、表面に縦糸は見えず、

表裏とも同じ模様が現れます。

 

緯糸と緯糸の境目に「ハツリ孔」と呼ばれる隙間ができるのが特徴で、

文様そのものは立体的な仕上がりになります。

 

また、糸の始末をするため、裏から織り始めるので、

表れる原画と左右逆の絵になります。

う、、、裏から織り始めるって、、、

どいうこと???凄すぎませんか???

素晴らしい技術です。

続きます!!!

 

 

 

 

 

 

 

京都 西陣 帯みのり

 

 

第2回 産地を読み解く勉強会「西陣織工房見学編」ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました

2023.01.23

みなさまこんにちは♪

本日も帯みのりのblogをご覧下さりまして

誠にありがとうございます。

 

先週の金曜日、1/20、

第2回 産地を読み解く勉強会「西陣織工房見学編」

無事終了いたしました!!!

 

ご参加頂いた皆様、

お世話になりました洛陽織物の皆様、

本当にありがとうございました!!!

 

また、どしどしレポート書かせて頂きます!!!

 

京都 西陣 帯みのり

 

 

産地を読み解く勉強会「第1回 西陣織工房見学会」vol.5「触れて楽しむ西陣織タイム」

2022.12.12

 

帯みのりのblogをご覧頂きまして

誠にありがとうございます。

本日2回目の更新です✨✨✨

 

いよいよ「原先生の西陣織講座」ラストの

「触れて楽しむ西陣織タイム」です。

 

 

産地問屋ならではの

沢山の商品が並んでいる中で、

みなさま思い思いのお品物を

ゆっくりご堪能頂きました🌟

 

 

 

 

 

 

実際に鏡で気になるお着物や帯を合わせてみて

お顔映りを確認して頂いたり、

まだ市場には出回っていないデザインの袋帯や名古屋帯など、

問屋ならではのレアな商品を沢山ご覧頂きました。

 

 

 

中でも、大人気だったのが、薄羽織。

程よい透け感があって、

3月上旬の早咲きの桜が開花するあたりから

11月中旬頃までの長い期間(盛夏は除きます)

羽織れるので、とっても重宝する商品です✨

 

 

 

原先生とゆみさん(完璧な双子コーデ)も

西陣御召の薄羽織をご愛用頂いています。

 

 

 

あと、

これまた大人気の西陣絣。

「葛西郁子(かさいいくこ)」さんの作品。

現在、唯一の若手西陣絣加工師として

大活躍されてます✨✨✨

 

 

とってもうつくしい色合いの西陣絣。

葛西郁子さんの西陣絣には、

きものの美と風格が溢れています✨✨✨

 

 

 

 

大好きな着物にどっぷりハマって勉強する

本当に楽しい一日でした。

 

原先生、えり先生、

ご協力くださった関係者のみなさま、

御受講くださったみなさま、

心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

近いうちに、

また第2回を開催予定でございます!

 

ぜひともご興味ある方

お会いできることを楽しみにいたしております。

 

 

京都 西陣 帯みのり

 

 

産地を読み解く勉強会「第1回 西陣織工房見学会」 vol.4「原先生の産地問屋で学ぶ西陣史&西陣織バリエーション講座」

2022.12.12

 

みなさま、こんにちは🌈

本日も帯みのりのblogをご覧下さり、

誠にありがとうございます。

 

本日は、原先生の西陣織工房見学&勉強会vol.4

原先生の産地問屋で学ぶ

「西陣史&西陣織バリエーション講座編」です。

 

 

 

西陣織の工房見学を終え、

西陣織の帯問屋「長谷川」にて

実際に本物の西陣織に触れて頂き、

原先生の西陣織講座を開いて頂きました。

 

拡大鏡を使って、

西陣織の組織をご覧頂き、

螺鈿、錦や唐織など実際に触って頂いて

質感や風合いなど、リアルに体感して頂きました。

 

 

みなさま真剣そのもの!!!

 

 

 

 

大人気の西陣絣師「葛西郁子(かさいいくこ)」さんの西陣絣。

まるでフランスの絵画のような美しい色合い。

 

 

 

 

美しい御召も御覧頂きました。

 

 

はこにわ主催のえり先生

黄緑色の銘仙がとっても可愛く似合っておられました。

 

次は

いよいよ「触れて楽しむ西陣織タイム」です!!!

どんな商品があるのか、とっても楽しみです!

 

続きます!

 

 

京都 西陣 帯みのり

 

 

 

 

産地を読み解く勉強会「第1回 西陣織工房見学会」無事終了致しました🌈 vol.3「(株)都 工房見学」

2022.11.25

 

 

みなさま、こんにちは。

本日も帯みのりのblogをご覧下さり、

誠にありがとうございます。

 

本日は、原先生の西陣織工房見学&勉強会vol.3

「(株)都 みやこ編」です!

 

 

都さんの町屋の工房に入らせて頂きました。

都様の社長様が

自らお話をして下さりました!

 

 

 

 

都さんは、550年以上続く西陣の歴史と高いクオリティを大切にしながら
創業時から変わらぬ想いを織り込んで、唯一無二の西陣織の世界を紡ぎ続けています。

 

 

 

 

手がけるのはフォーマルな帯はもちろん、

身に着けた方の魅力を際立たせるお洒落もの、
涼やかな夏帯、カジュアルな日常着と幅は広く。

「どんなシーンでも、自分らしい着こなしが愉しい織物を創り続ける」


そんな想いと誇りを胸に、モノづくりに励んでおられます。

 

 

 

とっても素敵な町屋で、

木で作られた手織り機と町屋の雰囲気が最高です。

 

 

手織り職人さんの貴重なお話も伺うことができました。

 

町屋の中に井戸!!!

まだ枯れずに生きてるんだとか。。。

すごい!!!!!

 

 

2階と表のお部屋は、素敵にモダンにリフォームされていて、

機屋を見ながら過ごせるホテルに改装されていました。

 

 

 

タモリさんもプライベートで泊まりに来られたのだとか。

 

帯も本当に素敵。

 

 

古き京町屋とモダンインテリアの調和がめちゃカッコイイ!!!

 

 

ここからの眺めは最高です。

 

 

 

オソロ羽織二人組。

 

この2階部分は、

歌手の中島みゆきさんの「糸」の撮影現場になったんだとか。

 

 

 

 

 

 

 

続きます♪

 

株式会社 都

ようこそ帯の「みやこ」へ|株式会社 都 (obi-385.co.jp)

産地を読み解く勉強会「第1回 西陣織工房見学会」無事終了致しました🌈 vol.2「西陣まいづる 工房見学」

2022.11.24

 

みなさま、こんにちは。

本日も帯みのりのblogをご覧下さり

誠にありがとうございます。

 

本日は、

原先生の西陣織工房見学&勉強会vol.2

「西陣まいづる編」です!

 

 

 

 

 

西陣織会館から、

テクテク徒歩で西陣の街並みを歩きながら

移動すること10分程度。

 

 

 

 

西陣織の老舗「西陣まいづる」に到着。

 

まいづる社長が着物でお出迎えして下さりました♪

 

 

 

 

まず、手織り機の見学です。

 

社長自ら紋紙(重そう!)を持ちながら

手機織のご説明をして下さりました。

 

 

両手両足を使って、

少しずつ少しずつ織っておられます。

 

綜絖 (そうこう)

ヘルドともいいます。

織機で経糸を上下に開きわけ、

織物の組織や模様に合わせて

緯糸が通る杼口をつくる装置です。

 

または経糸を引き上げ、

緯糸を通すあきをつくる作業をいいます。

針金綜絖や糸綜絖などがあり、織物の組織によって使う種類や数が変わります。

機能的には経糸を引き上げるものが「綜」で、引きあげた経糸を前方で再び引き下げるものが「絖」です。

 

 

 

 

紋織のように手の込んだものは、

経糸の上げ下げも複雑です。

 

 

 

1本の帯に6000本の経糸が必要なら、

同じ数の綜絖が必要になります。

 

 

 

 

工房の隣には、煙突が。

銭湯?と思いきや、

まいづるさんの使用される糸を染めておられる染色工房なんだとか。

 

 

 

 

力織機の職人さん。

こんなに若い職人さんもおられるのですね。

本当に素晴らしいです!

真剣な、とっても良い表情。

 

 

 

 

 

ベテランさんのお仕事ぶりは

本当に所作のすべてがうつくしい。

 

 

次は本社へ移動します!

 

まいづるさんの美し過ぎる帯がディスプレイされた

物凄く綺麗なホールのような美しい空間で

社長自ら、貴重なお話を

聞かせて下さりました。

感謝!!

 

 

西陣まいづるさんの貴重な資料や

まいづるさんといえば、

安土桃山時代より愛され続ける「紹巴織(しょうはおり)」や

螺鈿、琴糸織など、たくさんの美しい帯も見せて頂き大満足。

 

 

 

 

紅白の梅。

物凄く豪華で迫力が違います。

 

 

 

物凄く繊細で美しい。。。

 

 

猫好きににはたまらない

可愛いにゃんずたち。

 

 

 

まいづるさんの新工場が出来上がるいきさつなども

本当に興味深く聞かせて頂きました。

 

西陣の未来を担う若社長ならではの

独特の発想をお持ちの社長!

これからも応援しています!!!

 

 

貴重な体験を

本当にありがとうございました。

 

 

西陣まいづるHP

https://www.nishijin-maizuru.net/

 

京都西陣 帯みのり

 

産地を読み解く勉強会「第1回 西陣織工房見学会」無事終了致しました🌈 vol.1「西陣織会館編」

2022.11.14

 

 

みなさま、こんにちは🌈

本日も帯みのりのblogを御覧下さり

誠にありがとうございます🌸

 

11月11日金曜日、

待ちに待った原 清華先生の

産地を読み解く勉強会

「第1回 西陣織工房見学会」

無事に終了致しました💫💫💫

 

ご参加下さりましたみなさま、

ご協力頂きました関係者の方々、

本当にありがとうございました🙇🏻‍♂️

心より御礼申し上げます。

 

学びの多い、

濃厚で、とても充実した1日でした✨✨✨

 

たのしかった1日を

少しずつ振り返ってみたいと思います🌼

 

 

 

 

まずは「西陣織会館」よりスタートです🧵

 

同日開催スタートの

西陣呼称555年を記念して行われてるイベント

西陣cross week 2022

超大目玉の空引機(そらびきばた)の再現を

見学させて頂きました。

 

平安の昔から、明治時代に

ジャカード機が輸入されるまで使われていた

手織機です😳😳😳

 

 

機の上部に、

空引をする人が上がって、

経糸(たていと)を引き上げ、

それに合わせて下の織手が

緯糸(よこいと)を通すことによって、

文様を織り出す構造となっています。

 

私は高所恐怖症なので、

毎日毎日上がる。。

恐ろし過ぎる。。。

ほんまに尊敬しかないです😭😭😭

 

今回展示されている空引機は、

55年前に西陣織工業組合が当時の資料等を元に

完全復元したもので、

13年振りに組み立てをされたそうです。

本当に幻の空引機です✨✨✨

 

 

加藤栄里先生が、実演風景の撮影も

して下さりました!感謝!!!

凄い!!!

 

 

 

日本人形バージョンは

なんともシュール🍁

 

2階では、

西陣織が出来上がるまでの行程を

それぞれのプロフェッショナルから、

実際に貴重なお話を伺う事が出来ました!

 

 

どんぐりなど、自然から染色した糸。

暖かみのある、

とても味わいのある色合い。

 

 

源氏香の紋様を織っておられた手機職人さま。

 

 

 

リズム良く、目にも止まらぬ早さで

目と手だけ動かすのではなく、

足もどんどん使い織っておられます。

 

 

 

 

このレベルに達するまで、

一体どれほどの努力をされたのだろう。。。

気が遠くなります。。。

 

 

 

 

紋彫の職人さま。

 

紋意匠図に基づいて、

タテ33センチ、よこ4.5センチくらいの

短冊型の紋紙にピアノ式紋彫機を使って、

経糸の上げ下げを指令する穴をあける作業をされておられます。

 

 

 

 

 

今日では、紋意匠図以降の工程は、

コンピューター化し、

コンピューターグラフィックスにより製紋し、

フロッピー(CDのところもあります)を使って

コンピュータージャカードに

織物情報を指示しています。

 

 

 

西陣織を構成する

それぞれの分業の世界は、

そのひとつひとつが、

非常に高い技術を誇っており、

色々なプロフェッショナルが

西陣という地域の中で助け合いながら生きています。

 

「西陣CROSS Week」

~西陣と深く交わる5日間~

 

11月11日の「西陣の日」から、

11月15日の「きものの日」までの5日間、

「西陣・西陣織」をテーマに多くの人々が交差し、

未来に繋がる多数の催しを展開します。

① 日程:令和4年11月11日(金)~11月15日(火)
② 場所:西陣織会館他

 

ご都合付く方は是非!!!

西陣織会館の

この貴重な記念イベント🧵🧵🧵

ぜひとも、行ってみてください。

本当に素晴らしかったです🌟🌟🌟

 

西陣呼称555年記念事業について | 西陣織工業組合 (nishijin.or.jp)

 

 

 

 

続きます🌈

 

 

 

 

西陣 帯みのり

 

きものを学ぼう「名古屋帯とは👘?」

2022.10.12

みなさま、こんにちは🌈

本日も帯みのりのblogをご覧下さり

誠にありがとうございます🍎

 

今日も結構寒いですね🍵

あったかい飲み物が美味しくて、

幸せな気持ちになります☕️

 

今日のテーマは、「名古屋帯について」

 

 

 

名古屋帯の起源は、

大正時代、名古屋の女学校の先生が

二重太鼓をもっと早く結びやすくしたい!!!

と考案されたものだそうです。

手先から、たれ先部分までの帯幅を

最初から半分に仕立て、

背中の太鼓の部分を二重ではなく

一重太鼓で着付けることが出来るように

開発されたもの、それが名古屋帯です💫

 

よく、着物ツウのみなさんが

「なごや、なごや」と呼ばれるので、

着物初心者の私は、

本当に何ひとつ知らなかった頃、

名古屋で全部作られてるから「名古屋帯」やって思い込んでました😂

せやのになんで西陣織なんやろ、、、
って思ってたのも束の間、
大御所様から色々詳しく教えて頂き
すぐに問題解決致しました✨✨✨




 

まさか大正時代の

名古屋で働く女性の

キャリアウーマン考案の帯だとは。

他にもいろんな発祥の由縁はありますが、

いずれも二重太鼓よりもっと簡単に軽く結べるもの、

として考案されたのが名古屋帯です。

 

袋帯の長さが通常

約435cmくらいなのに対し、

名古屋帯は約350cm。

約85cmも短いです😳😳😳

 

それでは次に、

名古屋帯でよく聞かれる

「八寸と九寸の違い」 についてご紹介します。

 

名古屋帯の中には

「八寸名古屋帯(別名:袋名古屋帯)」 (以下、八寸) と

「九寸名古屋帯」(以下、九寸)

と呼ばれるものがあります。

その違いは、織る際の幅にあります。

 

八寸帯は幅約31cm(約8寸)

九寸は幅約34cm(約9寸)で織り上げます。

八寸・九寸の名称は、この織り上がったときの幅に由来します。

 

 

袋帯の簡略版である名古屋帯は、

八寸・九寸のどちらもタレ(巻き始める方と反対側の生地)の端を

お太鼓に当たる部分まで折り返し、

二重に仕立てます。

着用する際にはどちらも同じ幅に仕立てられるので、

着姿を見て「これは八寸です」「これは九寸です」

のようには見分けにくいのですが、

八寸と九寸では帯の端の仕立て方(かがり)に

差があるため、厳密には区別が可能です。

 

 

 

帯の素材としては、

よく知られる絹をはじめ、

ポリエステル、綿、麻や変わったところでは藤などの

植物繊維を織り込んだような帯もあります。

 

糸使いの違いによって柔らかさやシャリ感が変わり、

八寸は主にしっかりとハリのある生地で芯地を入れずに仕立てられることが多く、

九寸は柔らかい生地で芯地を入れて仕立てられることが多いようです。

しっかりとハリのある八寸(綴帯を除く)は、

よりカジュアルな用途で着用される傾向があります。

日常生活のちょっとしたお出かけ、例えばカジュアルなランチなどです。

ただし綴帯は八寸ですが、格式のある柄のものは、

セレモニーなどのフォーマルシーンでも用いられます。

 

対して九寸は、柔らかい生地に芯地をいれて仕立てられることが多く、

繊細な織表現が多いため、カジュアルの中でもお茶のお稽古、

観劇などセミフォーマルに近いシーンまで着用OKと言われています。

 

最後に、

名古屋帯の仕立ての中でも、代表的な仕立てについてご説明します。

 

名古屋仕立て

 

手先から太鼓までを半分に折ってかがった仕立てのことです。

メリット
初めから手先が折ってあるので初心者には結びやすい。

デメリット
収納時に開き仕立てに比べて厚みの差が出やすい。
前幅が決まっていて調整ができないため、

前幅を調整したい方には不向きである。

( ただし、仕立ててから調整はできませんが、

あらかじめ前幅を広く取っておくことは可能ですので、

大きなサイズが良い方でも名古屋仕立ての帯をお仕立てになることは可能です。)

 

松葉仕立て

 

手先の部分を端から約15~30cmくらいを折って縫いつけた仕立てです


約15~30cmというサイズは、

標準の基準ですが、一般に明確な基準はありません。

メリット
手先の仕立て部分が前幅を決める目安となるため、着付けやすい。
前幅の調整ができる。

デメリット
開き仕立てに比べると収納時に厚みが出る。

 

開き仕立て

 

手先から前柄までを半分に折って縫わず、フラットに仕立てたものです。

メリット
畳んだ時に厚みがでず、収納がしやすい

デメリット
着る際に毎度、前柄部分の生地を折る必要がある。(着付け時に手先の確認が必要)

 

 

いかがでしたか???

 

帯みのりでは、

粋でオシャレなな名古屋帯を沢山ご用意致しております。

ちょっとお友だちとランチやカフェへ行くときに

気軽に結べて、とっても軽い名古屋帯。

是非オススメです💫💫💫

 

西陣帯みのり 名古屋帯特集

https://obiminori.com/shopbrand/nagoyaobi

 

 

 

きものを学ぼう -帯留の世界-

2022.08.29

 

着物コーデの楽しみのひとつ、帯留🌟

わたしは帯留が大好きなので、小さくてかわいいものを見つけると

帯留にしたらどんな感じになるだろう???と妄想にふけってしまいます✨✨✨

最近は、ブローチや髪飾りのパーツ、箸置きなども加工して帯留にされてる方もおられますね。

今日は、そんな大好きな「帯留」について調べてみました🌈

 

帯留(おびどめ)とは、

「女性が帯締めに通す飾り物の装身具

「帯止」という漢字が使われることもある。

京都の花柳界では、舞妓用の帯留を「ぽっちり」と呼ぶ。」

 

確かに、「ぽっちり」とは、

とても京都らしい言葉かもしれません。

かわいらしい呼び方ですよね💕

 

 

帯留の発生と形態の変遷

 

帯留の歴史は、江戸時代後期、文化文政年間(1804年 – 1829年)に、始まります。

帯留という言葉の初出は、1822年(文政5年)、まだ鎖国中の江戸時代後期。

帯留は、当時、胴締や上締とも呼ばれ、帯留の原形と帯締めの原形の、

その双方を指し、腰帯・しごき帯・布を仕立てた「丸ぐけ」「平ぐけ」と呼ばれる

紐・真田紐組紐を結ぶものと、留め金具式のものとがありました。

紐は現在の帯締めへと発展し、留め金具は、現在の帯留へと発展していきました

現在の帯留へと発展していく、留め金具式の帯留は、現在の帯留とは形状が異なっていました。

 

装飾性もあり、実用性が高い、帯がほどけないようにする為の「帯の固定金具」であり、

「紐を通すのではなく、紐の両端に表金具と裏金具を取り付け、合わせて引っ掛ける構造」でした。

当初は、主に男性が用い、女性は老女が用いていましたが、女性にも広まっていき、

男性から女性へと移行していきました✨

幕末1853年 – 1869年)から明治初期にかけては、芸者衆の間で流行しました。

芸者衆は、客の男性の、刀の小柄目貫柄頭などの刀装具や、

煙草入れなどを「契りの証しとして」帯留に作り替えて用いた ものと思われます🥹💕

私も志士の刀装具頂いたら帯留にして身に着けていたいだろうな。。。

 

 

 

 

 

 

 

明治に入ってからは「パチン留め」と呼ばれました。

1876年(明治9年)に廃刀令がでると、不用になった刀装具を転用するという形で、帯留の使用が盛んになりました。

廃刀令で失職した、刀装具を加工していた職人は、帯留め職人となりました。

 

以降、帯留は、「一時は、帯締めには必ず帯留めをするもの、というくらい」大流行します。

刀装具などを作り替えた、留め金具式(パチン式)の古い帯留が、現在も残っています。

↑フック式留め金具と紐通し式帯留の併用の一例

この形式、けっこうアンティークの古着屋さんでベルトとしても売ってますね。

私も古着屋さんで昔よくこの形式のベルト買ってました。

バックルのみも可愛いものやカッコイイものを見つけると必ず買ってました。

最近は、古着屋さんにもあまり行ってないから、また今度行ってみよ🎶

 

1892年(明治25年)頃から、現在のような紐に通す形式の帯留が現れて流行し、

「パチン留め」は徐々に廃れ、帯留は、実用性の高い帯の固定金具から、完全なる装身具へと変わっていきました。

装飾を全く廃した実用性そのもののフック式の留め金具と、装身具そのものの紐通し式帯留が併用されることもありましたが(この場合、実用性そのもののフック式留め金具は、後ろに隠して使われました。)、現在ではあまり見かけず[17]、紐通し式の帯留のみ用いるのを主流とします。

↑開閉式帯留に使われる金具

現在の帯留には、主流の紐を通す形式の他に、帯締めの上から金具で押さえるクリップ式・開閉式の帯留があり、紐通し式に比べて、厚みのある紐に使え、帯締めを締めた後にも使えるという利点があります。

私はこの上からタイプ大好きです🎵

なんせ、分厚い帯締めって結構ありますからね。。。

どちらも、金具を使ったあとに、金具の間に紐が通り、

留め金具式帯留とは異なって、純然たる装身具です。

 

 

 

素材

帯留の素材は、珊瑚翡翠瑪瑙琥珀象牙鼈甲(べっこう)、

蒔絵螺鈿カメオ水晶ダイヤモンド真珠ルビーエメラルドサファイアプラチナ、金属に七宝を施したもの、木彫陶器ガラストンボ玉セルロイドなどで、工芸品が多用されています。

私は、特にガラス、珊瑚、象牙系の帯留にはほんまに目がないです(聞いてません)

 

帯留に用いる帯締め

帯留は、通常、平たい帯締めに通して使います。

幅二分 – 三分の、細い帯締め用の帯留が多いです が、幅の広い帯締め用の帯留もあります。

舞妓が使用する「ぽっちり」を通す帯締めは、一般には出回らない、一寸もの幅があります。

幅二分〜三分の、細い平打ち(平組)の帯締めは、帯留をより目立たさせるために組まれるようになったものです

帯留として作られたものでなくとも、紐を通す部分があれば帯留として代用が可能です。

洋装用のブローチなどは、帯留に転用でき、ブローチを帯留に転用させる金具も市販されています。

 

TPO

帯留と季節

翡翠素材は、夏用とされることがあります。

水晶素材は、夏用とされることがあります。珊瑚素材は、冬用とされることがあります。

 

茶席と帯留

簡素を旨とする茶会では、「茶席の道具の美しさに匹敵するものはない」という意味や、万が一にも道具を傷つける等の粗相がないよう、帯留は避けます。「寂びた装いの一つとして使うのであれば、かまわない」とする考え方もあるが、その場合でも茶会の性質を吟味し、師匠や諸先輩に意見を伺い、常識をふまえて決めるのが適当だとされます。

茶道をされてる方は、先生にご質問されてから使用されるのが一番ですね。

 

喪服と帯留

喪服に帯留は、避けます。黒い石なら良いとする考え方 や、通夜・葬儀には不可ですが一回忌までなら色喪服に翡翠真珠水晶のみ可、以降は通常通りとする考え方法事の略喪服に翡翠真珠など数珠に用いられる貴石なら良いとする考え方などがありますが、良しとするかどうかも含めて本や人によって色々と違いがあります。

花柳界の正装と帯留

戦前の写真には、黒の五つ紋付正装に帯留を用いる姿が残されていますが、

現在は、黒の五つ紋付正装に、帯留は使用しないとされています。

 

上流社会の礼装と帯留

上流社会では、日本が欧風化していくに当たって、華やかな西洋の宝飾品に対抗できる和装品の一つとして、宝石を使った帯留が、戦前からもてはやされました。フォーマルな席では、「宝石を豪華に飾る(西洋の)ローブ・デコルテに対し、日本婦人の紋付き(色留袖)にノー・ジュエリーは見劣り」がし、宮内庁筋から、「きものの礼装のときは帯留めや指輪に宝石を」と、お達しが出たこともあるそうです。確かに、華美なドレスに煌びやかなネックレスやイヤリング、指輪をつけた女性に比べると、日本の礼装は地味に見えたのかもしれませんね。そもそも欧米と日本の美意識の違いが違うのだからしかたのないことなのかもしれませんが。。。

しかしながら、紋付色留袖丸帯礼装に合わせて、ルビーサファイアエメラルドを使った帯留は、夜のパーティーやレセプションで、ダイヤモンド真珠を使った帯留は、昼夜を問わず、活躍しました。また、1931年(昭和6年)、皇族の女王が降嫁するに当たって撮影された婚礼記念写真の中に、女王が引き振り袖丸帯、三分程の幅の帯締めに帯留を通して着用した姿(夫君は、モーニングコート着用にシルクハット、手袋をお持ちの姿)や、1944年(昭和19年)、鷹司家の現当主の両親の結婚式の写真に、鷹司家の令嬢が、帯留を用いている姿1981年(昭和56年)、一橋徳川家の当主の勲一等瑞宝章授章式の際に撮影された記念写真に、当主に随伴された鳥取藩池田家出身の夫人が、五つ紋付きの色留袖に帯留を用いる姿 などが、残されています。

 

このように、上流社会では、「和服にもフォーマルのときには帯止めと指輪に宝石を使う」ようになりましたが、

留袖には、帯締めとして、帯留には通常は通らない、白の丸ぐけ紐(布を仕立てて綿をくるんだ紐)を用いるのを本来の姿とする(振袖にも、丸ぐけ紐を用いるのが本来の姿とされてます。)とされてます。

 

 

しかし、徳川将軍家徳川慶喜家の奥方、徳川慶喜家や紀伊徳川家出身の奥方、加賀前田氏出身の奥方、正仁親王妃華子御成婚の際の告期の儀津軽家の奥方などの、旧華族の写真に、五つ紋付きの黒留袖に帯留を通した幅二分〜三分の平打ち(平組)の帯締めを用いている姿が残っており、本来の姿は別として、黒留袖に帯留を使用することは、全くタブーでは無かったようです(振り袖も同様である)。

なお、留袖に用いる帯留は、ダイヤモンドルビーサファイアエメラルド真珠の五大宝石もしくはアレキサンドライトヒスイを加えた七大宝石のものがふさわしいとされる[44]。また、振り袖に用いる帯留は、ルビー真珠オパール珊瑚七宝などがふさわしいとされています。

 

一般社会の礼装と帯留

花柳界上流社会を別とした一般社会では、礼装に帯留を用いるか用いないかに関して、様々な説があります。

留袖に帯留は、使用してもしなくとも構わないとする説や、その説にのっとった記述や写真が多数残っています。

他には、礼装用の帯留は黒留袖よりも色留袖に合わせるほうが無難という説、帯留はパーティーや街着用とする説、黒留袖・色留袖着用の際や式典には帯留は用いないとする説ダイヤモンド真珠の帯留でもパーティーの訪問着用とする説宝石・金銀細工・蒔絵の帯留でも訪問着付け下げ色無地・よそゆき小紋用とする説 などがあります。

また、礼装に帯留を使用する場合は、宝石や、鼈甲、金銀蒔絵のものがふさわしいとされています。

 

最後に

いかがでしたか???

長文大変失礼を致しました🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️

 

 

 

帯留と一言で言っても、

TPOに合わせて、季節のモチーフを身に付けて季節感を表現したり、

帯や着物の柄を引き立たせる帯留は小道具としての楽しみがあり、

なおかつちょっと着物通に見えるお得なアイテムでもあるので興味は尽きません。

 

 

私の場合、先月素敵な先生に素敵なリボン刺繍を教わったので、

自分でまたリボン刺繍をした帯留を作ってみたいという思いがあります。

 

 

帯留を自分好みで作る🌈

それも着物のひとつの楽しみですよね☺️

また、実家に使わなくなったブローチやバックルも沢山あるので、

自分で帯留のパーツをつけて加工したいです🌟

 

 

 

 

 

 

ただいま、帯みのりでは、

HP4周年を記念して、帯締め半額セールを行っています。

話題のビーズ織や作家の帯留がいっぱい!!!

選べる真田紐とセットのお得な商品もございますので是非ご覧ください✨✨✨

 

帯みのりHP 帯留半額SALEコーナー⇩

https://obiminori.com/shopbrand/ct47

 

 

#京都 #西陣 #帯みのり

帯確認サービス
帯確認サービス
梱包について
仕立てについて
ショールーム
全国送料一律500円
よくある質問

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

075-432-5111

営業時間:10:00 ~ 16:00
定休日:土日祝

LINEでのお問い合わせ

下記からボタンから友達追加していただき、ご質問ください。

会員限定

セール

ご利用案内