西陣帯「織元」のご紹介 ー 織元 織文意匠 鈴木 ー
2022.03.14
織文意匠「鈴木」は、
明治40年、初代鈴木亥之助が大徳寺門前にて創業しました。
以来110年以上に渡り先人より伝わる伝統技術を重んじ、
時代の変化にあわせ革新を繰り返しながら西陣織と真摯に向き合ってこられました。
~古い能装束と百年以上も前に摺りあげられた文様を納めた冊子「織文類纂」との出会い。
それは想像力を掻き立てた~
京都国立博物館収蔵の古い能装束を見た時に、絹織物の光沢と量感に感動を覚え、真摯に取り組もうと決められました。
その後、古来より伝わる日本の染織文様を分類した、明治25年発刊の図録本「織文類纂(しょくもんるいさん)」(帝国博物館編)との出会いをきっかけに自らの創作理念を意思表示する舞台として『織文意匠』というブランドを誕生させられました。
西陣織という織物文化に、意匠を凝らす。
それは、先人たちの技と伝統を大切にして、現代の美意識で切り取ったものを次代に受け継ぐこと。
時を経ても”新しい”感覚を持ち、使い続けるほど深みを増す西陣織を届けたいと願っておられます。
手作業の技が隠されている西陣織は15業種ほどの最高の職人集団により分業で創りあげられる。
彼らがもつ高度な技術や経験を引き出しまとめる(株)鈴木のプロデューサーが常に問い続けるのは「感動とともに長い間ご愛顧いただけるものなのか」。
西陣織でしか表現できない美しい絹の光沢感を大切に、必然性ある本物を創造する。(株)鈴木で生まれる西陣織が、世界の方々の琴線に触れる魅力的なものでありますように…
※『織文意匠 [shokumon-ishou] 』とは、織物の模様「織文」と装飾上の工夫やデザイン「意匠」を組み合わせた造語です。