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「中秋の名月コーデ」いまむかし🌕🌾-vol.2-

2023.10.11

 

 

みなさま、こんにちは。

 

本日も帯みのりblogをご覧下さり

誠にありがとうございます。

 

 

 

朝晩の冷え込みが一気に加速して

「キモノ日和」な日々が続いています。

 

 

秋は夕暮れと清少納言も言うように

夕暮れ時の空が特にうつくしいので

毎日どんな空が見れるのか

とても楽しみです。

(天使のはしごが現れる確立もめちゃ高いんです)

 

 

帯みのりでは、

「中秋の名月コーデ 第2弾」

をコーディネートさせて頂きました。

 

 

 

 

 

*着物  単衣 市松小紋

*帯   帯みのり なごや帯

*帯揚げ 衿秀

*帯締め 五嶋紐

*草履  帯みのり

5周年大感謝祭,帯みのりオリジナル草履 | 京都西陣 帯の卸し問屋 帯みのり (obiminori.com)

 

 

 

上品で華やかな色合いのグレージュの小紋に

クールなブラックの地色にドクロと秋草の刺繍。

 

 

秋コーデにはもちろん

これからのハロウィンにピッタリ!!!

 

 

 

 

 

繊細な 刺繍のドクロ。

 

 

一見、怖いイメージですが

仏教では「人生の無常」を連想させる

魔除けやお守りとしての意味があるそうです。

 

 

 

帯揚げは

帯に使われているブルーから取って、淡い水色を。

 

 

帯締めは

ブルー系でまとめて

濃いネイビーでキリッとしたコーデにしてみました。

 

 

 

初秋にふさわしい

シックなモノトーンコーデの出来上がり!

 

 

これからの

ハロウィンイベントにもピッタリです。

 

 

 

 

 

 

鈴木春信 画『風俗四季哥仙 仲秋』,[高見澤木版社],[19–].

国立国会図書館デジタルコレクション

 https://dl.ndl.go.jp/pid/9369425 (参照 2023-10-02)

 

 

 

さてさて、中秋の名月「江戸編」

 

 

こちらは

江戸時代中期「鈴木晴信」の浮世絵。

細身で可憐な美人画で人気だった浮世絵師です。

 

 

上の浮世絵に登場する

リラックスした女性2人。

 

湯上りに寄ったお茶屋さんでしょうか?

まだ暑いのか、うちわで扇いでいます。

蚊もいるのか、お香を焚いていますね。

 

 

うつくしい黒髪を

後ろにボリュームを持たせた

粋な島田髷で結ったヘアスタイルに、

秋のもみじを先取りした着物をゆるりと着た姿が何とも色っぽい。

 

 

 

奥の女性は、モノトーンの縦縞の着物に黒の帯。

紅い長襦袢がチラッと見えるのがセクシーです。

 

 

月を愛でながら

お互いの想い人の話でもしているのでしょうか?

 

寝巻で月を愛でる状態なのか、、

帯も兵児帯のようなものをくしゅっと結んで

全体的にやわらかく、ゆるっとした着方。

まるで着物ガウンのよう。

 

地面に着物が付いてしまってるところを見ると

日常で着物を着ていた時代は、

もっと楽に着ていたんだろうな、、、と思いました。

 

 

end.

 

 

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「中秋の名月コーデ」 いまむかし🌕🌾-vol.1-

2023.10.02

 

みなさま、こんにちは。

本日も帯みのりblogをご覧下さり、

誠にありがとうございます。

 

帯みのりでは、

「中秋の名月コーデ」にちなんで、お月見コーデを

コーディネートしてみました。

 

 

(写真 帯みのり女将 ゆみこ)

 

「帯みのり お月見コーデ」

 

*着物  縞お召

*帯   帯みのり

*帯揚げ 衿秀

*帯締め 衿秀

 

 

 

粋な縦縞のお召着物に、

落ち着いたグレーの地色の帯に、螺鈿(らでん)輝く袋帯。

 

 

夜空に浮かぶ銀色の星と螺鈿の三日月。

 

とっても都会的で洗練されたお月見コーデです。

 

 

粋な縦縞のお召を

大正ロマンっぽく着こなすのではなく、

あえて都会的にスタイリッシュに。

 

 

 

 

 

 

出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」 (https://rnavi.ndl.go.jp/imagebank/)

【東錦絵 : 雪・月・花 雪月花の内 石山寺 秋之月 著者 水野年方 著】

 

 

こちらは、平安時代の石山寺の錦絵。
琵琶湖に浮かぶ満月を愛でる女性と小さな女の子たち。
美しい満月で盛り上がる女の子たちの横で
静かに物思いにふける大人の女性。
シックで落ち着いた紺地の地色に、
からし色のつる草紋様の打掛、
艶やかな黒髪の大人の女性。
紫式部なんでしょうか。。。
石山寺には、紫式部が
源氏物語の構想を練ったとされる
「源氏の間」があります。

 

 

 

 

 

 

 

紫式部も、

湖面に映る月を眺めているうち

物語の情景がふと脳裏に浮かんだのかもしれません。

 

来年の大河ドラマ「光る君へ」でも、

この石山寺の「源氏の間」のシーンは

登場するかもしれないですね。

 

 

 

お月見コーデ「いまむかし」

いかがでしたか???

 

 

 

vol.2へ続きます!

 

 

 

 

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中秋の名月 神の依り代「かみのよりしろ」🌕🌾後編

2023.09.26

 

 

みなさま、こんにちは。

 

 

 

本日も帯みのりblogをご覧下さり

誠にありがとうございます。

 

 

 

 

 

日中は暑いものの、

朝晩の冷たい空気が

とっても心地良いですね。

 

 

 

気温差で体調を壊しやすい季節でもあるので

薄い羽織などが一枚有ると良いですね。

 

 

ではでは、

「中秋の名月」後編です。

 

 

十五夜の定番、ススキは神を宿す

 

団子と並んで、

中秋の名月のお供え物の定番は、

なんといっても、「ススキ」。

 

日本全国に広く分布しており、

川辺など、身近な植物でもあるススキ。

 

 

ススキをお月見に飾るのには、

身近だから…という単純な理由だけではなく、

歴とした理由があります。

 

古来日本では、背の高い稲穂は、

天から稲穂を伝って、神様が降り立つ

「依り代(よりしろ)」

だと信じられてきました。

 

そのため神様へのお供え物として、

米や稲穂をよく用いました。

 

しかし、

中秋の名月の時期は、まだ稲穂が実る前。

 

それで、形が似ているススキを稲穂の代わりに

供えたことが風習の起源だといわれています。

 

(下賀茂神社 過去の名月管弦楽祭にて撮影)

 

 

 

 

またススキには、

邪気を払う力があると考えられており、

中秋の名月のススキには、

災いなどから収穫物を守り、

次の年の豊作を願う

という意味も込められています。

 

 

地域によっては、

その1年を災いなく過ごすことができるように、

お供えしたススキを捨てずに庭や水田に立てたり

軒先に吊ったりする風習があります。

 

 

 

平安時代に中国から伝わり、

江戸時代には庶民の生活にも

溶け込んでいた中秋の名月。

 

 

 

しかし、

現在では毎年決まった日にちではないことや、

生活様式と合わない部分があることなどから、

どことなく縁遠い風習となってしまいました。

 

 

 

2023年の

今年の中秋の名月は9/29金曜日。

 

 

秋の心地よい夜風に当たりながら、

どんな月が見えるのか…

どんな場所で過ごしたいか…

どんなお団子を食べてみよう…

誰と秋風に吹かれたいか…

 

季節の移ろいを、

どんな時間を過ごすのか…

そんな事を考えることが出来るのも、

幸せな事ですね。

 

(下賀茂神社 過去の名月管弦楽祭にて撮影)

 

今年の中秋の名月(9/29金曜日)には、

下賀茂神社で「名月管弦祭」が行われる予定です。

下鴨神社名月管絃祭2023/9/29(日程時間・・・) (kyototravel.info)

 

立派なススキが飾られ、

かがり火がたかれた舞台で雅楽にのって

舞楽が奉納されます。

 

平安時代から続く下賀茂神社の名月管弦祭。

1963年(昭和38年)から

広く一般に公開されています。

 

平安貴族の衣裳、舞楽、管弦、琴の演奏、茶席など

みどころ満載です。

 

下賀茂神社以外にも、

京都では、

嵯峨嵐山の大覚寺、松尾大社、高台寺、智積院など

名月を愛でるイベントがいっぱいです。

 

良いお天気の予報に変わりましたし、

家で愛でるも良し、

名所で愛でるも良し。

秘密のとっておきの場所で愛でるも良し。

 

みなさまが、

良いひと時が過ごせますように。。。

 

 

 

 

月と言えば「うさぎ」。

 

上品な

白うさぎの袋帯は

コチラ→正絹袋帯 森本織物  花うさぎ | 袋帯 | 京都西陣 帯の卸し問屋 帯みのり (obiminori.com)

 

 

 

 

上品な白地の袋帯って、本当に素敵。

濃い地にも、淡い地色の着物にも

何にでも自然と溶け込むので重宝します。

 

 

 

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(写真 帯みのりInstagramより)

 

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