第2回 産地を読み解く勉強会「西陣織工房見学編」vol.1 -西陣織会館編-
2023.01.26
みなさまこんにちは♪
本日も帯みのりをご覧下さり、
誠にありがとうございます。
原先生の「第2回西陣織工房見学編」vol.1
-西陣織会館クイックツアー編-
10時に皆様と西陣織会館で待ち合わせ、
早速西陣織会館の中を原先生の詳しい解説付きで
クイックツアーして頂きました。
2階の展示コーナーで、
めちゃくちゃラッキーなことに、
綴れ織り(つづれおり)の職人様を見学できました!!!
綴織(つづれおり)は
正式名称を「西陣爪掻本綴織(つめがきほんつづれおり)」といい、
日本美術織物の最高峰と呼ばれている超絶貴重な技法です。
「綴機(つづればた)」
という、人の手足のみで操作する織機を使用し、
「爪掻(つめがき)」
という伝統的な技法で文様を織り上げ、爪で織る芸術品です。
下絵には計算された型紙のような図案はなく、
色・形ともに職人の感性と技に委ねられます。
職人の豊かな感性と高度な技術が注ぎ込まれるため、
世界にひとつだけの作品となります。
見えますか???
ギザギザにノコギリみたいになった爪。
爪掻本綴織とは、必要な部分の経糸(縦糸)を杼(ひ)ですくい、
ノコギリ状に研いだ爪先で緯糸(横糸)を掻きよせ、
強度が平均になるように「筋立て」という櫛で織り込んでいく技法です。
この時、緯糸で経糸を包み込むように織るため、表面に縦糸は見えず、
表裏とも同じ模様が現れます。
緯糸と緯糸の境目に「ハツリ孔」と呼ばれる隙間ができるのが特徴で、
文様そのものは立体的な仕上がりになります。
また、糸の始末をするため、裏から織り始めるので、
表れる原画と左右逆の絵になります。
う、、、裏から織り始めるって、、、
どいうこと???凄すぎませんか???
素晴らしい技術です。
続きます!!!
京都 西陣 帯みのり